書斎のゴルフ公式メルマガ〜読めば読むほど上手くなる〜 Vol.86

2017/11/13

さーて、本題です。

第11回「スイングセンターとダイナミックバランス」by治武隆

 前号で「スイングセンター」について触れさせて頂きました。
今回は、もう少し「スイングセンター」について深堀していきます。
大よそシャフトと腕を半径と考えてイメージすると、スイングセンターは、右肩と左肩を結ぶ線の中ほどと重なり合う位置です。
スイングマシーンで言えば紛れもなく、アームが留まっているネジの所です。
このスイングセンターと重なり合う部分は、大なり小なり動いているということを覚えておいてください。
その動きを、止めるではなくて、どう安定させるかがポイントになります。
そこで前傾姿勢の話が関係してきます。
ボール側に傾いている角度、よくティーチングプロの方は、「前傾角度」っていってしまうのですが、私たちは「前傾姿勢」と言っているんです。
その前傾姿勢がトップ付近でも変わらず、インパクト付近でも変わらず、打ち抜いた後でも変わらない、つまり前傾姿勢が保たれた状態ですと、スイングセンターと重なり合う位置も安定しますよってことが言えるんです。
ところが、通常のレッスンなどで言われるように「骨盤を倒して前傾角度(股関節の角度)が変わらないように」と言うともう動けなくなってしまう。
そうではなくて「前傾角度」はスイング中に変化しているんです。
だから前傾姿勢が保てるんです。
股関節の角度変化が適正に行われると、前傾姿勢は保たれる。
不適正だと、すくったり、つっこんだりせざるを得ない。
まとめると、難しいのでゆっくり読んでください。
大腿骨と骨盤との角度が適正に変化し、左足を軸足にしつつ、体重が左に移ることを先行させると、左足に自分の体重が多く集まり、筋紡錘の反射機能による姿勢保持能力と相まって、上体がつっこまなくなり、腕の動きと調和して、クラブがUターンしてくるんで、結果としてスイング中の前傾姿勢が保てるようになるんです。
こう考えると、スイングにおいてどの箇所も留まっている、固定されている場所はないということなんですよ。
動きあっている中のバランスの成立なんです。
動的なバランスの成立のことをダイナミックバランスといいます。
ここからは少しダイナミックバランスについてお話しますね。
動きについて考えると、最も移動範囲が大きくて、速度があるのはヘッドですよ。
で、そうじゃない箇所も皆、動きあっているんですけど、時間差を伴ったダイナミックなバランスの成立がなされている。
物理的なエネルギーをうまく吸収するというか、動的に釣り合うというか、最終的にバランスが保たれた技能運動として成立させるているのが“スイング”なんです。
そのスイングでボールを打てるようにするためには打つ前の準備が前提条件であり、とても重要になってくるんです。
その準備と物理原理が噛み合って打てているのが、見事なプロのスイングなんです。
プロが物理原理を外して打ちまくったら身体を壊しますよ。
1つ例を出すと、体重移動の方向とクラブヘッドの移動する方向は、身体の正面では同一方向ですよね? 
だけどスイング中ずっと同一方向のままではないんです。
いい腕の使い方をするとクラブはUターンして返ってくるんです。
インサイドアウトで目標方向に打とうとすると、クラブヘッドがターゲット方向に移動する時間が微妙に長いので、ダイナミックバランスの成立ではなくて、エラー相殺がらみで腰がひけちゃうんです。
左足が軸足となって、クラブがUターンして返ってくれば上体はつっこまないんです。
上半身はつっこまないでほとんどその場で運動しているんです。
つまりスイングセンターの安定はバランスの成立がもたらしてくれる結果の産物ということです。
よく言われる『頭を動かすな』(毒饅頭?笑い)を誤認識し、ボールを凝視し過ぎるショットでは、今度は頸椎の反射が脊柱変化とともに骨盤を早く起こすことになり、右肩が下がりすぎるエラー相殺を引き起こしますから、くれぐれもご注意を。
今回は、スイングセンターのポイントからダイナミックバランスまでお話しました。

ここは大切な所なので、何度も読み理解を深めて頂けると幸いです。





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●プロフィール:治武隆(じぶ・たかし)
一般社団法人「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事
文部科学省認定講座修了、成績優秀賞受賞生涯学習コーディネーター
企業セミナーゴルフ講習会主任講師
Pure&Sure Golf Academy 事業部長

米国パインハーストでのゴルフセミナーに参加し、
ゴルフを科学的に探究する考え方や歴史と伝統に培われたゴルフの神髄に触れる。
帰国後、自らが専門とするスポーツ科学の基礎学問とゴルフ理論との整合性の研究に取り組み、
「ゴルフ公開講座」の根幹を成す学習プログラムを確立する。これまで一般向けの「ゴルフ公開講座」を約1000回以上行う。

1956年生まれ。順天堂大学卒
●公式ウェブサイト  http://psga72.jp/index.html
●Golferにとってのまさに道しるべとなる本
ゴルフ実践講座   http://psga72.jp/rashinban.html