日本経済出版社【書斎のゴルフ】掲載履歴

VOL.36 『ラウンド力を鍛える!』 66〜81ページ 2017年10月12日発行
VOL.37 『上手な人の練習法』 114〜129ページ 2018年1月15日発行
VOL.38 『飛ばしの秘伝』 130〜145ページ 2018年4月12日発行

治武コーチの【誤認識解消シリーズ】9

2019/03/25

Pure&Sure Golf Academy治武コーチの【誤認識解消シリーズ】9
〜誤認識とは『良かれと思い込んで誤解・錯覚してしまうこと』と理解してください〜

『セットアップ姿勢の体重配分はやや踵よりにしてどっしりと構える』(正or誤)

セットアップは打つ前の準備姿勢ですから、セットアップ姿勢という表現もくどいのですが、あえて”姿勢”という言葉を使っています。よく言われる”構え”よりも余計な力みが少なくて済むのかなと。
さて、どっしり構えるという言葉の裏には、安定した構えとか、スイングがブレにくいという意識が見え隠れします。大事なことはスイングの安定であって、打つ前にいくら安定感を実感したとしても、不安定なスイングでは意味ありません。
スイングが安定する前提は、スイングはダイナミックな技能運動であって、一か所も固定する箇所はない、という考え方です。あれ、「頭は動いていないのが上級者じゃないの」という声が聞こえてきそうですね。いえいえ、頭もその場で首の運動をしていますから固定化されているわけではありません。動きの範囲が極めて狭いだけです。
以前、ヒールアップの説明で「トップの左の踵も固定ではありません」と説明したところ、「靴の踵が地面から離れない(ヒールアップしていない)選手もいるのでは?」と質問されたことがありました。「靴の裏は地面から離れていなくても、靴の中の体重圧力は少なくなっていますよ」と答えました。
つまり、スイングは動的なバランスを安定させて、反復再現性を求めるのであって、打つ前の安定が、技能運動の動的なバランスを担保する訳ではないのです。それどころか、固定という誤認識は身体に無理な筋収縮を強いってしまうのです。ややもすると見た目の判断を優先しがちですが、練習方法を正しく精選しない練習は、堂々巡りになってしまい、キャリア年数だけが加算されます。寂しいです。
もうお判りでしょうが、今回の内容はボールの位置の理解と直結しています。体重が踵よりにあっては、両手の位置も関係しますが、結果としてスタンスとボールの位置が近いことになります。筋紡錘の影響が少なくて済む体重の前後配分が基本です。(正解は誤)
セットアップが正しければ、スタンスとボールの位置はシャフトの長さが決めるのです。

【誤認識解消シリーズ】10<予告編>
『セットアップの両手の位置は、クラブごとに決めるのが基本』(正or誤)
〜誤認識とは『良かれと思い込んで誤解・錯覚してしまうこと』と理解してください〜